こんにちは!
フリーウェディングプランナーのChikaです。
今回は、最近賑わっている結婚式場でのトラブルについて
フリープランナー目線で書いていきます。
「結婚式をしたいと思うカップルは、
結婚式を諦めないで。」
というメッセージを込めて。
結婚式運営会社都合での結婚式強制キャンセル

ここ最近、結婚式場側の都合で結婚式を強制的に
キャンセルさせられる事案が
ニュースでも取り上げられウェディング界隈はバタバタしています。
いい加減にしろよ。が本音です。
予定していた新郎新婦のことを想うと、
悲しくてやり切れなくて、同じウェディング業界に携わる者として悔しい気持ちで
いっぱいです。
実は今回だけではない

約10年前にも、似たような事案で結婚式ができず、急に
野放しにされた新郎新婦さまたちが私の身近でも存在していました。
その話について少し書いていきます。
結婚式場が完成しない!?
京都で会社員プランナーをしていたころ、
他の会場が新規で建てられていましたが、
完成間近で工事がストップし、会場が仕上がらず
結婚式ができません。ということがありました。
そんなことあるの!?と衝撃を受けたことを今でも覚えています。
いつ頃完成予定。という名目で契約し、打合せを進めていた方々がたくさんおられました。
その方々が急に、会場が仕上がらない。という理由で、
別の会場を探し回るという出来事でした。
できるだけ予定していた日にしたい。と。担当されていたその会場のプランナー同行の元
会場探しをされていました。
結果当時の会場では1組の受け入れができ、
当初の予定通りの日程で行うことができました。
その結婚式には、仕上がらなかった会場のプランナーも立ち会っておられました。
プランナーとしての責任を、その方の出来る形でまっとうされていたと思います。
1.5次会規模の会場の破産
他の会場でも、ほぼ同時期に破産して結婚式強制キャンセル
を強いられた新郎新婦がいました。
実際に私が担当させていただいた1組のカップルについて紹介します。
このカップルは当日までやや期間がある2人でした。
当初はイメージが異なる会場になったため、仕方なしに準備を進めておられました。
全部1から再スタート。
歩み寄ってもそのカップルの感情がマイナスのため、
正直お2人にやる気が感じられませんでした。
仕方なくここで準備してる。という雰囲気です。
裏切りを受けた後なので、疑いの眼差しの中、打合せを進めてきました。
ところが、途中から私の想いが通じたのか少しずつご様子が変化し、
楽しんでおられる様子が見えるようになりました。
そして、信じられないことを希望されました。
当日ダイジェストエンドロールのラストに、私を含め全スタッフの名前と
結婚式の総額(金額)を入れたい。と。
使用された音楽も覚えています。ミスチルの365日。
なぜ驚いたかというと、
疑いの眼差しを向けていたお2人が、私達スタッフを大好きになってくれたこと。
最初の会場よりも合計金額が上がり、当初の予算を超えたにも関わらず、
それを振り切ってネタとしてエンドロールに結婚式の総額を入れられたのです笑
何度も本当に入れていいのか確認しましたが
「これを見れば結婚式の思い出になるから」と、おっしゃるのです。
迎えた当日は、幸せそうに笑う新郎新婦と、笑顔溢れるゲストの温かさで
文字通り幸せ溢れる素敵な1日となりました。
このように、結婚式の持つパワーは人を変えるのです。
でも、、、笑
それ以降も以前も、結婚式の総額をエンドロールに入れちゃったカップルは
他にいません。笑
提案したい解決案

反感を買いそうですが、
結婚式をすることに「場所」はそんなに重要ではない。
と私は思っています。
誰を招待し、どこまでパートナーと向き合い、その背景(家族や友人)を考え、
どんな内容の結婚式にするのか。で結婚式が終わった後の気持ちは変わると思っています。
とはいえ、その会場に決めたのには、様々な理由があると思います。
会場・チャペルのデザインが好き。
案内してくれたスタッフ対応がよかった。
以前列席して、すごくよかった。
その会場が好きだから決めたのだと思います。
会場が変わってもいい。なんて思ってはいませんが、
会場が変わったとしても本質を見失わなければ
結婚式をする意味は変わりません。
そして、支えたい手伝いたいと気持ちに寄り添ってくれるウェディング関係者は
たくさんいます。
該当の新郎新婦は、悲しみ続けるのではなくほんの少しでいいから前を向いて
行動を始めてみてほしい。
お手伝いしたいという、ウェディング関係者は発信しているので相談してみる。
起きたことに、いつまでも囚われるのではなく、次の行動をしてみてください。
悲しい、悔しい。ちゃんとみんなわかっています。
そのままぶつかってください。
ウェディング業界は好きで好きで、続けているスタッフはたくさん存在します。気持ちを受け止めてくれるはずです。
コロナ禍を思い出せ

今の強制キャンセルを強いられた方々には関係ない話ではありますが、
コロナ禍はさらに悲惨でした。
結婚式をしてはダメ。とは政府から言われずとも、社会情勢的にできない環境でした。
いつ結婚式が出来るようになるのか、誰にもわかりませんでした。
悲惨。以上の何物でもなかった。
当時結婚式を準備していた新郎新婦は
全員もれなくいきなり路頭に迷ったのです。
そして、その解決策がプランナー側にもわからないのです。
キャンセルする方、延期をする方、招待客を減らし結婚式をした方。
それぞれが、自分たちのせいではないのに、余分にお金を支払い、余分に悩み、
たくさん泣いてきました。
その時に思ったのです。
結婚式が出来ることだけでも十分に幸せなことだと。
コロナ禍では、悩み、泣き、何気ない一言に傷つき、親でさえも出席できない中、
それでもやると決めたら前を向くしかありませんでした。
障壁が多すぎました。
対応するプランナーもメンタルが保てず、何人のプランナーが現場を去っていったか。
でも、その裏で違う種類の涙をたくさん見たのも事実です。
人の温かさ、強さ、をたくさんたくさん見てきました。
それを乗り越えて続けているウェディング関係者なら、
悲しんでいるカップルのために精一杯自分にできることで力になりたいと思っています。
「やりたい」と願うのであれば、誰かに助けを求めてみてください。
結婚式をすることを諦めないで。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
Chika