こんにちは!
ウェディングプランナーの保榮茂千賀(ほえもちか)です。
まだ小学生の娘たちが
“ママ、けっこんってなに?”と聞いてくるたびに、どこか胸がぎゅっとします。
でもだからこそ、目の前のご家族の一日が、親子の宝物になるように…と願って、
今日も結婚式づくりをしています。
私自身も結婚式、出産、親となり結婚式を迎える子どもたちを想像するだけで
涙が出そうになります。
今回は、子どもたちから「結婚式をすることになった。」と報告を受けた後に、
親がどのように関わるといいのか。を解説していきます。
「親世代の結婚式」と「今の結婚式」は、こんなに違う?

新郎新婦が「ふたりらしさ」を大切にする分、親があえて距離を置くケースも増加傾向にあります。
昔の結婚式と今の結婚式。
振り返ってみると、ずいぶんスタイルが変わったことに驚かれる方も多いのではないでしょうか。
たとえば、以前は「親が主導で進める」ことも多かった結婚式ですが、
最近では、ほとんどの準備を新郎新婦ふたりが担うスタイルが主流です。
「私たちの時代は、親が式場を決めたり、親族対応をしていたけど…?」と
感じる親御さんも少なくありません。
最近は、新郎新婦が自分で会場を探し、結婚式でのテーマを決めて、
親御様にも楽しんでほしい。今までの感謝を伝えたい。と考えます。
結婚式を行う場所もバリエーションが増えました。
◆ゲストハウス(結婚式専門会場)
◆レストラン・料亭
◆ホテル
◆ガーデン
◆料亭(和の趣)
◆リゾートウェディング(ハワイや沖縄)
さらに、フォトウェディング(写真撮影)のみの方もおられます。
結婚式をする場所が多様化したのは、
新郎新婦の価値観も変わり「オリジナル感」「プライベート感」「お料理重視」
などの理由があります。
さらに、今後の生活資金を残したり、結婚式ではなく新婚旅行や、
新居へ資金を回すことも多く、派手さよりも手頃でアットホームさを重視したりします。
上記を踏まえ、新郎新婦が自分たちの意思で、自分たちらしさ、やゲストの層を
考えて会場を選ぶ傾向にあります。
準備も、昔は両家の親がほとんど全てを決めていくスタイルでしたが、
現在では、親は内容を全く知らない。ということも珍しくありません。
でも安心してください。
新郎新婦は結婚式準備を進めながら、今までの人生を振り返り、
どんな風に生まれ、どんな風に愛情を注がれて、
たくさんの人の支えがあって今があることを実感していきます。
だから、「あまり出番がないのかも…」なんて感じる必要はありません。
今の結婚式においても、親だからこそ担える役割がたくさんあります。
それは、準備の主導権ではなく、“気持ちを整えて送り出す”ということ。
ここからは、そんな“心の準備”について、3つのステップでご紹介します。
実はとても大切。親の“気持ちの準備”3つのステップ

新郎新婦に任せて「見守る」こと
娘、息子の結婚は嬉しい気持ちと寂しい気持ちが、入り乱れると思います。
そして、親として何かしないと恥をかかないか。と気持ちばかり焦ることがあります。
でもお子さんたちが一番に思うのは、
「親への感謝を伝えたい。」
「親にも結婚式を楽しんでほしい。」
プランナーをしているとよく耳にします。
親が何かしないと!と焦る気持ちもありますが、
2人に任せて「見守る」ということをして差し上げてください。
なぜなら、新郎家、新婦家から色々とアドバイスをもらいすぎると、当人たちは
どちらを選択していいのか困惑することがあります。
本当に困ったとき、親御様に意見を聞かないと決められないことが
出てきたときは相談してくれます。
また、プランナーから相談&確認するように伝えています。
たとえば、
◆ご招待する親族について
◆親族の席順について
◆記念写真という、「集合写真」の有無について
◆着物のレンタルや着付け・ヘアセットのご希望について
◆引出物について
◆乾杯の発声や受付係さんへのお礼の渡し方
◆衣装試着や料理試食の同行
などがあります。
その際は、人生経験も豊富な親御様の出番です!
アドバイスをお願いします。
しっかり“子離れ”しなくても大丈夫。お子さんはもう“親孝行”してくれています
結婚=子離れ、と思うと寂しさが募るかもしれません。
でも、「親としての役目はもう終わり」なんてことは、ありません。
ふとした時に、電話をくれたり。困った時に、真っ先に頼ってくれたり。
そんな何気ない瞬間に、ちゃんと“親子”は続いているんです。
無理に手を放さなくても、距離はちゃんと育っています。
そして、知人との会話。
彼女は、お付き合いが順調なパートナーがいる30歳の美容師さん。
「私自身は結婚式にさほど憧れは特にない。でも、結婚が決まったらまずはお母さんに結婚式について相談してみようと思っています。以前、母が結婚式はしておいた方がいいって言っていたから。」と話していました。
彼女にとって、「お母さん」は一番の相談相手なのです。
きっと結婚してからも、「お母さん」にはたくさん相談事をするんじゃないかと思います。
そんな風に、カタチを変えた「親子の絆」が続いていくと思います。
だから、お母さんも笑顔でいてください。
結婚式当日|緊張するなら誰よりも笑って
そんな風に見守り、時にはアドバイスをした結婚式当日。
「親としてしっかりしないと!」と緊張しないでください。
親御様が当日にすることは、
◆相手家族との挨拶
◆挙式リハーサルの立会
◆受付係さんへのお礼
◆披露宴中の、ごあいさつ回り
あとは、ご飯を楽しみ、写真もたくさん撮って、楽しんでください。
挨拶のタイミングがわからない!と不安にならなくてもOK
親御様専属の案内係のスタッフが付く会場も多く、なんでもその場で質問ができます。
また、会場によって親御様を対象とした説明会などを設けているところもありますので、
ぜひ参加してみてください。
「やってよかった」「やればよかった」親御さんの声から学ぶ準備リスト
事前に準備しておいてよかった。
反対に準備しておけばよかった。という内容をここからはご紹介していきます。
やってよかった
◆レンタル衣装は早めに試着!
→好みのデザインや価格帯も豊富にありゆっくりと決められた。
→特にお父様の衣装レンタルはお早めに!
◆ハンカチや予備のメガネなど、必要アイテムをリスト化して準備した
→当日に忘れ物ゼロで安心!
◆当日の写真・動画に備えて笑顔の練習をした
→主役は新郎新婦!ですが親御様とのお写真タイムや皆様の前に出ることも多数。
ホワイトニングや美容院など事前準備をされる方も
◆フォトグラファーに「親子ショット」をお願いしておいた
→言っておかなくても撮ってくれることがほとんどですが、親子での写真は必ず撮って
◆親族紹介の流れを事前にリハーサルしておいた
→両家父が当日親族紹介をしていくことが多いです。「あれ?名前が出てこない。」が内容に準備しておくと〇原稿を見ながら紹介している方もおられます
◆心から楽しむことを意識した
→緊張しすぎず、「楽しむ気持ちをもって」
少し心配であれば、当日のだいたいの流れだけ新郎新婦に確認してみてくださいね!
しておけばよかったこと
◆早めの衣装準備
→(母)手持ちの着物を持ち込む予定が、何かが足りない!?
→(父)久々に出した革靴、裏のゴムが固まりボロボロに、、
※両家で親が着る衣装を事前に確認しておくとさらにgood!
◆忘れ物があり、慌てて購入
→ハンカチや髪飾り、父の靴下などは事前にチェックしておきましょう
◆バタバタしすぎて新郎新婦と写真が撮れなかった
→スタッフから案内があることがほとんどですが、焦っていると娘・息子とのツーショットが撮れていない。なんてことも
◆スマホの写真の撮り方を練習しておく
→普段使わない方なら要注意!いざ自分のスマホで写真を撮ろうとしても使い方がわからない。なんてトラブルも。事前に使い方をチェックしておきましょう。
◆ゲストのことを聞いておく
→お世話になっている上司、友人など特に挨拶が必要な方の特徴を新郎新婦に聞いておくと
当日声がかけやすいです。
ご参考ください♡
【まとめ】親としての「あなたの一日」が、幸せでありますように

最後に、新郎新婦が頑張って準備してきた結婚式は目一杯楽しんでください。
親御様にとってもその日が楽しい日となるよう、新郎新婦とともに一緒にご準備していきますので、安心して任せてください。