ゲストに優しい結婚式を考えるなら。今、注目される「会費制」という選択肢

こんにちは！

プランナーの保榮茂千賀（ほえもちか）です！

今回は「会費制結婚式」についてご紹介いたします。

こんな風に、感じたことはありませんか？

あなたが「新郎新婦」になったとき、口には出さずとも友人たちはそう思うかもしれません。

そこで今回ご紹介する「会費制結婚式」は実はメリットがたくさん。
主催側はもちろん、ゲストとして参加される方も金額的負担が少なく開催することが可能です。

カジュアルすぎないか？
そう心配される方もおられるかもしれませんが、そんなことはありません。
内容次第で、ご祝儀制結婚式と同じようにしっかりとプログラムを組むことで、満足度は格段にアップします。

そんな方法をご紹介します。

会費制って？簡単にわかる基礎知識

金額について

会費制ウェディングは、事前に告知した会費のみを徴収します。
会費の設定金額は1万円~２万円が相場です。

ご祝儀制は世帯ごとにご祝儀をお持ちになりますが、会費制は1人ずつお預かりをします。
そのため事前に集まる合計金額が把握しやすく予算が立てやすいです。

会費金額の設定の仕方は新郎新婦により異なりますが、目安としてお料理代と飲み物代のご料金で設定されることが多いです。

自己負担額を減らしたいのであれば、更に追加して設定することもできます。

また、北海道や沖縄などの地域ではもともと会費制の結婚式は主流なのでその地域の方々は違和感なく対応されますが、本州ではご祝儀制が一般的なので、会費制ウェディングを行う場合は事前にご説明が必要な場合があります。

そして、大きく違うのが（会場の規約にもよりますが）、総額の支払いのタイミング

ご祝儀制を扱うほぼ全ての結婚式専門式場や結婚式に力を入れているレストランは、結婚式の3～5日前までに総額を事前に支払う必要があります。

でも、カジュアルな会費制ウェディングを扱う会場は、2次会のように当日に総額を支払うことができる場合が多いです。

事前に総額の準備が難しいお2人にとっては、とても気が楽になるポイントではないでしょうか。

ただ支払いのタイミングは会場により異なるので必ず確認をお願いします。

 

その他、ご祝儀制と会費制を比較するとこのような違いがあります。

項目	会費制の場合	ご祝儀制の場合
費用の負担感	ゲストは1〜2万円程度の明確な会費※気軽に参加しやすい	ゲストは3万円前後のご祝儀が一般的
料理のランク	中〜高ランクでもOKだが、費用と釣り合うよう配慮が必要 ※ブッフェスタイルを織り交ぜることも可	高級料理を出すケースが多い（ご祝儀とのバランス意識）※着席のフルコース
引出物	簡易的なもの or なしのケースもあり ※プチギフトのみの場合も	品数も多く、ブランドものや地域特産など充実 ※2品～3品
お車代	地方・遠方ゲストへの対応はケースバイケース※全員一律で出さないケースも多い ※会費をもらわない代わりにお車代を出さないケースも	遠方ゲストにはお車代・宿泊代を用意することが多い
招待のしやすさ	明確な金額提示があるため、カジュアルに声をかけやすい	金銭的負担があるため、気軽に呼びにくいことも
会費の扱い	当日受付 or 事前振込など管理・準備が必要	ご祝儀袋で直接渡されるため受付処理は比較的シンプル
両親・親族の理解	地域によっては馴染みがなく、説得が必要なケースあり	慣習的に主流であり、受け入れられやすい
スタイルの自由度	カジュアル／自由度が高く、形式にとらわれずに演出できる	挙式→披露宴の流れが定番で、フォーマルさ重視
準備・打合せの方向性	ゲスト満足とのバランス・説明の工夫が必要	伝統や形式の踏襲が前提になることが多い
ゲストの満足度	「明朗会計」「気軽に祝える」が好評※内容とのバランス次第	内容が豪華な分、期待も高いため満足・不満の差が出やすい

会費制ウェディングをどんな人に向いてる？

友人のみでの結婚式を予定している人

親族のみのお食事会をすでに行った方、友人たちと気楽にパーティを考えている方は会費制に向いています。

反対に、ほぼ親族ばかりの場合はご祝儀制の結婚式の方が向いています。

予算を抑えたい人

結婚式の総額負担をできるだけ低予算にしたい方も会費制ウェディングに向いています。

親族も参加予定であれば、親御様へご相談されることをおすすめします。

また、親族と友人を招待する予定であれば、親族はご祝儀制（引出物あり）、友人は会費制（引出物なし）などミックスさせるのも方法のひとつです。
この場合はお料理は統一です。

準備を手軽にしたい人

住んでいる場所と結婚式を開催する地域が離れていて、打合せに何度も参加できない。

オンラインでの打合せも複数回あるのが嫌！

あれこれ準備するのを避けたい！と考える方も会費制ウェディングに向いています。

ご祝儀制と違い決定する内容や準備する内容が少なくなるので、準備の負担も軽減できます。

ゲストの負担を抑えたい人｜注目✨

ゲストに「ご祝儀3万円」を用意する負担を抑えてあげたい方も会費制ウェディングに向いています。

友人は、ご祝儀3万円＋着ていく洋服代、美容代、交通費を支払って結婚式に参加されます。

これが結構負担と感じる方が多いです。

気持ちとしては、「お祝いしたいから行きたい。」
でも、「正直お金がない！！！」

また、こんな投稿を見かけたことはありませんか？

「ご祝儀3万円を払ったのに、料理・引出物がしょぼかった」

そんな風に自分の結婚式後に思われたくないですよね。。

 

今あげた項目に該当する方は、「会費制結婚式」を検討されてみてはいかがでしょうか。

ゲスト満足度が高くなる3つの理由

次に会費制ウェディングでゲスト満足度を上げる理由をお知らせします。

ご祝儀制結婚式よりもカジュアルと受け取ってももらいやすい会費制ウェディングは、
ゲストにとって「気軽」に参加しやすくなります。

新札もご祝儀袋もいらない。
相場を調べる必要もない。

これだけでもだいぶ負担軽減ですよね。

そして何より、「3万円も払ったのに」という気持ちが無くなり、過度な期待を持たないので、ギフト（引出物）が無くても問題ありません。

また、引出物は帰宅時に荷物になったり、好みでないものだった場合、微妙な気持ちになることも。。

会費制にして今までの常識だった引出物を無くしてしまう選択肢は、ゲストにとっても実はよい反応を得られることがありますよ。

やりたいことを追加していくウェディングも素敵ではありますが、「何を省く」のかを考えて準備していくと予算も抑えながらゲスト満足度を上げることができます。

 

そして、さらに満足度を上げるためのポイントは、

「結婚式の進行内容」です。

内容は結婚式に近い内容を組み込んでいくことで、カジュアルの中にメリハリをつけていきます。

そのために、プランナー、司会者を入れておくことは大きな安心感につながると思います。

でもいい事ばかりではなく注意したいポイントもあります。

【要注意】会費制で気をつけたいポイント7選

①親世代や年配ゲストへの説明不足はトラブルのもと

会費制と聞くと馴染みの無いゲストへは特に配慮が必要です。

②会費設定が高すぎ・低すぎると印象が悪くなる

会費の設定にも要注意！
結婚式で黒字を目指さず、自己負担との兼ね合いで金額設定をしてくださいね。

③料理や引出物の質と量に対する“期待とのギャップ”注意

会費を抑えるあまり、料理のランクを下げすぎないよう注意が必要です。

④招待状やWEBでの説明不足が後の不満につながる

招待状を送る際に会費制の説明を追記してきましょう！
不安な場合は、追加で連絡を入れてみてね。

⑤当日の会費回収ミスや金銭トラブルへの備え

当日受付での回収ミスが起こりやすいので、受付担当は信頼のおける方にご依頼しましょう。
または、ペイペイや振り込みなどで事前決済を案内するのもよいですね！

金額によっては、念のためにおつりの準備も忘れずに。

⑥ご祝儀や贈り物が届いてしまう場合の対応も考えておく

会費制と聞いてはいたけれど、お祝いの気持ちを込めて3万円を包んで来た。という方も中にはおられます。
また、お金とは別にプレゼントをお持ちになるケースもあります。

そんなときどう対応するのかを決めておきましょう。

多いのは、受付係さんにチェックをしておいてもらい、
後日お礼のお品をご用意するパターン。

⑦会費制に対応していない会場もあるので事前に確認が必要

会場により対応は様々なので、事前に会場には相談をするようにしましょう。

それでも「やってよかった」と思える理由

実際に、会費制ウェディングを担当したときの例を挙げてみます。

Yさん＆Nさんカップル
◆挙式披露宴（ご祝儀制）は関西で親族のみで行った
◆数か月後にお披露目パーティ（会費制）を東京で行った　←コレです。

お食事関係での合計は【約67万円】でしたので、会費でほぼ賄えています。

 

のちにゲストの方にプランナーだけにわかる形で匿名アンケートに答えていただきました。

などの回答が寄せられました。

そして、実は関西の結婚式も同じスタッフでサポートさせていただいていたので、
新郎新婦の準備中の負担が何より軽く安心できた。とおっしゃっていただきました。

新郎新婦にとってもゲストにとっても、いい形での結婚式ができました。
ちなみに、親族のみの結婚式と友人のみパーティの2つを合わせても【約300万円】で収まっています。

まとめ

令和の結婚式は、「みんなが心地よい」ことが新基準。

節約のためだけに会費制を選ばれるのではなく、ゲストの負担を減らし「心地よい」と感じていただける工夫をすることで満足度が格段にアップされます。

例に出したカップルのように、2つのパーティを合わせて行うことでそれぞれの層にヒットする結婚式スタイルも楽しみが増えていいものですよ。

「会費制結婚式」のことが少しでもつたわれば幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました♡

Chika